古民家で起きた怖い体験
ある夜、寝ようと電気を消したら
カラン
と音がしました。
何の音かね?と言いながら布団に入りました。
するとまたカランと音がするのですが、どうやらキッチンから音がしています。
ちょっと見てみようと思い、電気を点けてみたのですが誰も居ませんし、どこを開けても何もありません。
電気を消すと、また音がします。
どうもガスオーブンから音がしている様な気がして、ガス台の真ん中にあるゴミ受けを開けてみると、カランとビー玉と梅が出てきました。
ビー玉が転がる音だったんだね、と思いながらまた布団に入りました。
でもよく考えたら何故ビー玉と梅があんな所から⁉︎
子供のいたずらかな。
とその時は思ったのですが、次の日開けてみると今度はピンポン玉と梅が新たに出てきました。
梅は昨日捨てたはずなのに。
しかもビー玉からピンポン玉に変わるなんてマジックが起きた⁈
と混乱していると、よく見るとテーブルに3つ置いていたはずの梅がありません。
明らかに減っています。
ここでピンときた方は古民家をよく知っている人でしょう。
そうです。やつが遂に出たんです。
※座敷わらしは毎日いるので珍しくありません。
まさか本当にこんな日がくるなんて。
この日を境に戦いが始まりました。
また別の日。
電気を消すとカランと音がしました。
これは目視しなければ!
と思い、携帯のライトでそっと近付きパッと電気を点けました。
ガタン
とレンジの方で音がしたので、レンジを動かして後ろを見ようとすると、凄い勢いでやつが出てきました。
「ね、ねずみが出た〜!」
初めて見たので、心臓が飛び出そうな位ドキッとしました。
向こうも動揺していたのか、逃げ道を必死に探していました。
もう一度、大きな声で
「ねずみが出たんだけど〜」
と言いました。
家主のぶに、言ってるんです。
動揺してるんです。
どうにかしてもらいたかったんです。
すると遠くで
「掃除機で吸えば‥」
と小さな声が、隣の部屋から聞こえてきました。
掃除機で!?
家主のぶは冗談で言っている訳ではありません。いつでも本気です。
「ネズミって掃除機でいける?!いや確かに虫は吸うけど、まぁまあ大きいよね。詰まるんじゃ‥」
と考えているうちに見失ってしまいました。
次の日の朝、冷静になって気づきました。
ネズミは掃除機で吸えません。
そしてこの数日後にも、しつこくネズミが現れるのでした。
この戦いは長くなるので、また別の記事で書きたいと思います。
前回の記事でオーブン付きガス台についてメリットとデメリットを書きましたが、
これは最大のデメリットです!
オーブンの中にネズミが入る可能性があるので、古民家に設置する方は気をつけて下さいね。苦笑